【傷病手当】実体験。すぐにもらえない!事前準備は万全に!

 

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こんにちは!YOKIです!

 

ご挨拶の記事にも記載しましたが、私はただいま会社を長期的にお休みしております。

「休職中」ということですね。

休職中の一番心配ごとは金銭面。かなり貯金がある人はそこまで苦労しないと思いますが、私は浪費家だったので貯金はそこまでしておらず、雀の涙程度。

そこで「傷病手当」をもらうことになったのですが、休職前に知っておきたかったことがたくさんあったので、ここに残しておきたいと思います。

 

他の方と流れが違う部分もあると思いますが、私の場合の体験談を踏まえてお伝えします。

 

 

もくじ

 

 

1休職理由(精神疾患

まず、私はもともと現職を退職して自宅付近で仕事をして生活リズムを整えていく予定でした。

しかし、会社から、休職をして傷病手当を受け取りながら療養をすることを勧められて現状に至っています。

 

私は約4年前(2014年7月)からパニック障害の発作が出るようになりました。

簡単に症状を記載しておきます。

 

<症状>

・電車や高速道路などの閉鎖空間にいると恐怖に襲われる

(動悸や脈拍の増加、汗をかく、手足のふるえ、息切れや息苦しさ、息苦しさや喉の異物感)

・胃のモヤモヤが消えない

・消化器官の不調

円形脱毛症(これはたぶんストレスが原因)

・めまいやふらつき

・手足のしびれ

・現実感の消失・離人感(自分が自分でない感覚)

・人前が極度に苦手になる

・人からの評価がやたら気になる

などなど

 

私の症状がドンピシャにハマっているパニック障害についての説明をして下さっているクリニックさんのURL貼っておきます。(→パニック障害について

 

人手不足の会社だったこともあり、なかなか辞める機会もなく、ずるずると続けていたら症状が悪化。

帰宅困難になる日が続いて月に4回はホテルに泊まったり、自宅よりも職場に近い友人宅に泊めてもらう生活になりました。

病気による出費が多くなり、働いても日給近くの出費をしており、効率の悪い稼ぎ方だと気づいた為、退職を決意しました。

 

上司に伝え、なんとか引き継ぎの人を採用してもらい、順調に教育・引き継ぎをし、私は自宅付近の職場への転職活動を始め、内定ももらえそうな状況でした。

 

ある日、常務に呼び出されました。

そこで、休職をして傷病手当をもらい療養した方が身体的にも良いのではないか?と提案され初めて傷病手当のことを知りました。

正直、心身的に転職も少し不安ではあり、転職しても無理だったらバイトしながら療養しようと思っていたので、とても良いことを聞けたと喜んでいました。

 

失業手当よりも早く手当が受給されるから金銭的にも不安は減ると聞き、退職ではなく、休職することにしました。

 

2傷病手当とは(すごく簡単に)

健康保険加入者が病気やけがで働けなくなり、給与がもらえない状況と判断されると1年6か月間、給与の額(標準報酬月額)の約3分の2相当額が健康保険から支給される制度です。

なお、加入している健康保険の種類によっては、支給期間が1年6か月より長いケースや、支給額が給与額の3分の2より多くなる制度が設けられている場合もあります。

事前に自分が入っている健康保険のHPを確認するか電話で直接確認すると丁寧に教えてくれますよ。

 

傷病手当金の支給日額=支給開始日以前12ヵ月間の標準報酬月額の平均額÷30日×2/3す。

◆初回の申請は少々ややこしいので十分に理解をしておいた方が気が楽になります。

 <傷病手当をもらえる条件 >

 ※1)業務外の病気やケガで療養中であること
 ※2)療養のための労務不能であること(医師からの診断が必要)
 ※3)4日以上仕事を休んでいること
  →療養のために仕事を休み始めた日から連続した3日間(待期期間)を除いて4日目から支給対象

 ※4)給与の支払いがないこと

  →給与が一部だけ支給されている場合は傷病手当金から給与支給分を減額して支給される

  →※3)を考えるとき、有給は給料が発生している期間なので傷病手当の支給対象期間には含めることができません。

 

ネットにも傷病手当のことは情報がたくさん出回っています。

自分が納得出来るまで下調べしておくとき気持ち的に楽です!

 

 

3傷病手当の初回分が受給されるまで(体験談)

◆有給消化、休職開始、傷病手当の待機期間について

私は20日間の有給休暇が残っていたので、それを消化しながら休職に入りました。

ここでは仮にGW明けの2018年5月7日から休職を始めたとします。(大体実話に近い)

有給は全て消化したため2018年6月8日までは有給休暇扱いです。

この場合の待機期間は6月6、7、8日の3日間、6月9日から傷病手当の支給対象期間が始まります。

★有給休暇は待機期間に含めてOKなので有給休暇を上手に活用しましょう

 

また私の会社の給与支給については毎月20日締めの当月25日払いでした。

★会社の給与の締め支払いも傷病手当の受給時に必要なので知っておきましょう

 

3‐1休職や退職前にクリニック(とか病院)で診察を受けておきましょう

といのも、私は休職するまで精神科での診察を受けてきませんでした。

一度胃の調子が悪く内科を受診した際に、処方した薬で治らないようであれば精神科の方が良いと言われ、自分は精神疾患の可能性があるという認識だけはしていました。

今思えば早めに受診していればここまで悪化しなかったとも思うのですが、受けたくない理由が2つありました。

 

1)生命保険、医療保険への加入をしていなかった

→ご存知の方もいると思いますが、生命保険などの審査の過程で、精神科への受診履歴があると審査が通らないのです。

このころはまだ26歳とかだったので、保険に入るか悩んでいた時期だったこともあり、精神科の受診はしていませんでした。

(生命保険は28歳の時に加入済みだったので、休職する前に不安要素のある保険系に加入しておきました。私の場合は女性の病気に強い保険を増やしたのですが、精神疾患とは別の症状についてなので、審査には影響はないと保険担当者に言われました。保険会社にもよると思うので事前に社労士とかプランナーさんに相談するのも良いと思います) 

 

2)親へ心配をかけたくなかった

→私の場合ですが、すでに私以外の家族が重度のうつ病を発症しており、これ以上家族内に負担をかけたくなかったのです。

そういう状況だったこともあり、私は実家に暮らし続け、家庭内のバランスを保つように心がけていたので、私まで精神疾患になる訳にはいかず(いけないと思い込んでいた)、受診へ踏み切ることはできずにいました。

 

1)2)から、受診はしないでいましたが、もう限界と思うほど体力と精神面が追い詰められたため、全て親にも告げ、保険も見直しました。

 

会社によっては医師からの診断書がないと休職の話はできないところもあると思うので受診せずに休職になった私はレアケースかもしれません。

 

会社の担当者からも「傷病手当金請求書は待機期間後に書いてもらうからそんなに急いで行かなくてもいいよ」と言われたため、そのまま休職に入ってしまいました。

(←いや、もっと慎重に調べなさいとこの頃の自分に言いたいけど、この時は担当者の言っている意味すらわかっていませんでした。)

 

休職に入って何もすることもなく、ただぼーっとしていたのですが、激務から一気に何もしない生活になり、環境の変化についていけず病状が悪化。

 

見かねた親に予定よりも早かったのですが早めに診察を受けることにしました。

初診が2018年5月31日です。

でもここで受診したことが後々よかったことにもなったので、親に感謝です。

 

それはなぜか。

傷病手当の申請書類(傷病手当金請求書)には3種類、「自分が記載する書類」「医師が記載する書類」「会社が記載する書類」この3枚をセットにして、自分が加入している健康保険組合に提出します。

※保険組合によって書式が異なります。書き方や提出方法など、保険組合の人や担当医師、産業医などに余裕を持って事前確認をしておきましょう!

 

★医師が記載する書類は実際に受診をした期間からしか記載ができないません。

普通に考えれば当たり前ですが、これを知らなかった私は、6月末くらいに受診しようと思っていたので、危うく申請が遅れるところでした。

 

3‐2.初受診での話

初めて先生と話をし、症状を伝えるとパニック障害抑うつ状態であることを診断されました。まさか抑うつ状態になっているとは思いませんでした。

パニック障害が悪化すると抑うつ状態になることが多く、パニック障害だと自覚したときに対処しておけばよかったと痛感。

この時、傷病手当のことも先生に確認しました。

 

私 「申請書はいつ書いていただくのでしょうか」

 

先生 「実際に受診した期間しか書けないのですが、会社からいつからいつまでの期間で書いてもらうか確認してありますか?」

 

私 「待期期間が6月8日までなので6月6日からと聞いていますが、いつまでの分かは確認していません。確認しておきます。」

 

そもそも申請書類は受診が終わった分しか記載できないとのこと。

ということは、6月6日の時点でパニック障害やうつの診断を受けていないと申請書が書けなかったということです。

(6月末に受けようとしていた呑気な自分が恥ずかしい)

 

 

3‐3.傷病手当の申請期間の考え方

健康保険のHPを見ると1か月毎に計算とあるのですが、この1か月間はいつからいつまでなんだろう?と思い、直接加入している健康保険の窓口に問い合わせました。

 

「各会社の給与支払い規定に合わせてご提出ください。」

 

とのこと。

 

ということは私の場合20日締めのため、傷病手当の初回申請期間は6月6日~6月20日になる訳です。

そこから2回目は6月21日~7月20日、3回目は7月21日~8月20日・・・と申請期間が決まります。

 

この時、健康保険の窓口担当者さんにアドバイスを受けました。

★初回は日数が少なくても最短で申請を出した方がよい

初回申請時、いろいろとお役所で審査が入り、審査期間は1か月以上は見た方が良いと言われました。

 

2回目からは審査期間は減り、健保に書類提出後、平均2週間~3週間で支給されるそうなので、とりあえず初回申請分は早めに!とのことです。

 

3‐4.傷病手当の申請書作成時の過ち

6月21日が丁度受診予約日だったので書類を持っていきました。

ここで痛恨のミスをしました。

医師用の書類しか持っていかなかったのですが、先生から「自分で記入する用紙も一緒にないと書けないですよ」と言われました。。。(なんてこった、そんなこと誰も言ってない!いや私が確認しなかっただけです。すみません。)

 

しかも次回の受診日まで用紙は受け取れないとのこと。

申請日がどんどん遅くなって傷病手当がもらえる日も遠のくと思うと不安に押しつぶされそうになりました。

 

★担当医に申請書を記載してもらうときは、自分が記入する用紙にわかる範囲を記入し、医師用の記入用紙と一緒に渡して依頼しましょう。

 

※組合によって書式が異なるので、初回は申請書一式を持って行った方がおススメです。おそらく医師が気にするところは申請期間で、その記載が、会社記入用紙に記載してある場合もあるので要注意です。

 

 

私が通っているクリニックの先生は優しくて、申請書をコピーしてくださり、次の受診時までにこっそり用意していてくれました。心の底から感謝。

クリニックによって緩い先生もいれば厳しい先生もいるそうで、これは一概には言えませんが、備えあれば患いなしです。

 

先生から用紙を受け取ったその日に会社へ郵送しました。

7月2日に会社へ着いたそうです。

これで一安心!と思いきや、まだまだ問題はありました。。。

 

3‐5.傷病手当申請書提出後の話(主に会社側のミスについて)

私の会社はそこまで大きい会社ではないので、こういった手続きは外部委託しています。

そのため会社に送られた書類は一度委託先の社労士に渡りそこから健康保険組合に送られる流れです。

 

会社の担当者から社労士に送ったのでもうしばらく待っててねと言われたっきり8月に入りました。

治療費も結構かかっており、そろそろ私の懐も寂しくなってきたので、今どういう状況なのか、健康保険の窓口に問い合わせてみました。

するとまさかの返事が。。。

 

「傷病手当の初回分を申請しているのですが、状況の確認はできますか?」

担当者「できますよ。保険証の記号と番号教えてください」

「●●●の●●●●です。」

担当者「株式会社●●の○○さんですね。まだ書類は受け付けておりませんので会社さんに確認をお願いします」

「(・・・!?!?!?!?)そうですか、確認します、ありがとうございました。」

 

アンビリーバボー。何が起きているのかさっぱりわかりませんでしたが、とにかく会社に状況を報告して調べてもらいました。

すると社労士の事務所で手続き漏れがあったことが発覚、、、。まじか。

 

確認が取れたのが8月4日。この時の私は頭真っ白でした。

携帯代とか保険とか税金とかの支払いどうしよう、、、この不安で病状悪化するわ。。。

(実際に病状が不安定にもなったので、お金の不安って恐ろしいですね。。。)

 

唯一の救いはこの時点で気づけたことでした。

確認していなったらどうなっていたことか。

 

2回目(6月21日~7月20日分)の傷病手当の申請書類も会社に送っていたころだったので、全部の受給が後ズレするなと覚悟を決めました。

社労士から連絡が入り早急に対応しますとのこと。

そして2回目も8月中には入ると思うので、、、というので、今回は穏便に済ませて手続きをお願いしました。

 

★会社側の対応を信じ過ぎても後々後悔することもあります。

自分の傷病手当ですので、自分で確認できることはしておきましょう。

 

★ちょっとでも不安を感じたら直接健保組合に連絡!(さっきも書きましたが)

 

3-6.書類提出後、約1か月2週間後に初受給!

8月15日に念願の支払い通知が健康保険組合から郵送されました。

初回は8月17日に受給!!

初回は有給消化とも重なり、相当減額されていましたのでお年玉程度しか入りませんでしたが、初回審査を終えられたことに一安心。

 

4休職から3ヵ月は傷病手当をあてにしてはいけない

ここで実際に休職してからの収入・受給の経緯をまとめてみます。

 

 5月7日・・・休職

 5月25日・・・4月21日~5月20日までの給料支給(有給消化中だったので満額)

 6月25日・・・5月21日~6月8日までの給料支給(残りの有給消化分)

 8月17日・・・傷病手当の手当初回分受給

 8月29日頃・・・第2回目の傷病手当支払い時期だったが通知が来ないので健保に確認。また社労士側の不備で書類の受付が2週間遅れたとのこと。

 9月14日・・・第2回傷病手当支給予定日 

 9月末・・・第3回傷病手当支給予定(問題なければ)

 

私の場合、有給消化分が6月25日にも支払われたので、なんとか生活ができましたが、これがなかったらと思うとぞっとしますね。

 

5病気やケガで休職・退職するときに気をつけてほしいこと

体験してみてこうしておけばよかったなと思うことをまとめておきます。

 

 「休職前の事前準備、事前確認は納得するまで行っておく」 

◆精神科を受診する前に生命保険等の加入について検討しておく

(精神科受診履歴があると生命保険の審査は通らなくなります)

◆貯金は最低でも4か月程度は収入なくても生活できる分あると安心

◆休職前には掛かりつけのクリニックをみつけ受診しておく

◆休職に入る際は有給休暇の残数と消化するタイミングは自分の状況を見て要検討

◆給料の締め支払いを確認しておく

◆傷病手当申請書類の記載をクリニックに依頼するときに準備するものを事前に先生に確認しておく

◆申請は会社側に任せっきりにするのではなく自分でできることは率先して行う(健保への連絡は気軽にやっていいと思います。未然に防げる損は防いでいきましょう。)

 

あくまでも私の体験から出た話です。

当たり前に思う部分もあると思いますが、いざというとき、何も知らずにいるよりも、私みたいなケースになることもあると思っていた方が、ダメージは少なくなると思います。

 

また、今回は精神疾患によるものです。しかもある程度精神状態をコントロールできる程度です。

急な事故によって働けなくなるなど、事前に準備ができない場合もあると思いますが、この記事を読んでいただき、備えをしておく良いきっかけになることもあるかもしれません。

少しでも参考になることがありましたら幸いです。

 

まとめ

貯金って大事だなとつくづく思いました。

浪費家の私でしたが、多少なりとも貯蓄があったのは精神面での支えになりました。

勤務しているときはあまり気にならなかった月々の支払い、私の場合は奨学金返済もあったりと、毎月の出費額が思ったより多いことに気づき、浪費癖もなくなりました。

傷病手当をもらうときは副業はできません。

(正直バイトできるんじゃないかなーと思っていましたが、本当にやめておいた方がよいです)

私の場合は実家暮らしだったこともあり、家に入れる生活費の支払いは一度ストップさせてもらい、親に甘えさせてもらっています。

 

傷病手当をもらいながら休職を考えている方、事前準備はきちんと行い、無駄なストレスを感じることなく、質の良い療養へ取り組んでいきましょう。

 

(誰かぽんこつな私を救って下さいwww)

また何か感じることがあれば随時更新をかけていきます。

 

最後でお読みいただきありがとうございました。

それでは1日でも多く皆様の良き時間が過ごせますように!